2006年04月04日

21世紀、新時代の技術者像

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21世紀という新時代、どのような技術者が求められているのでしょう。
今世紀は世界人口が爆発的に急成長し、様々な生存競争が世界全体で繰り広げられ、それが拡大してきています。

ここで問題となる課題は、
 1)食料確保の問題
 2)エネルギー、材料資源確保の問題
 3)水資源確保の問題
 4)基本的人権とその格差拡大の問題

人類は、これまで様々な生存競争を展開し、色々と試行錯誤を重ねながらここまで進化して、それに対応できた者たちだけが今、この地球上に存在していると考えることはごく自然な発想でしょう。

私達日本人が、幸いにも世界の中で比較的恵まれた地位におられるのは我が先人達の努力の賜物と私は感謝しています。

そして、20世紀において世界の中の日本というものが大きくクローズアップされ、世界経済の中心とまで言われる地位に登りつめることができたのはなぜでしょうか?

私は、その力の根源は日本人の心とその技術力にあったと思っております。

日本が21世紀の生存競争も、これを勝ち残るためにはその本質的な力である「心と技術力」の高揚に精進する以外にはないと思います。

お金等に頼っていては駄目ですね。最近は、お金が全てという考え方が目に付きますが、それは道を誤らせる元です。
2005年08月30日

「再生紙のゼロ年」、日本の再生紙問題を考える

環境の保全が社会問題としてクローズアップし始めた頃、私たちが日常生活で無頓着に大量消費していた紙のリサイクルがゴミゼロ推進活動の象徴的テーマとして取り上げられました。私も小学校のPTA活動の一貫として仲間の父兄たちと休日の午前中を使って、トラック数台に満載した回収古紙(新聞紙、段ボール紙)を地元の製紙工場へ搬入した頃が思い出されます。

ところで、このようにして回収された古紙を再生紙として活用する社会システムの現状がどうなっているかを見直してみました。以下に示すようないくつかの問題点がはっきりしてきました。

日本における再生紙問題
1.日本の2002年の古紙消費量は約1,800万トンで、古紙回収率は60%以上といわれていますが、この水準は、ドイツやお隣の韓国にも及びません。特に板紙を除いた紙の回収率は、まだ30%そこそこの状態です。(板紙に再生紙を使うのは今や常識で、問題は「紙」に再生紙を使うというのが環境としての争点になっています)

2.毎日配達される新聞折り込み広告やダイレクトメールで送られてくるカタログ冊子の膨大な紙がゴミとなり、その70%が古紙回収されていない現実を消費者である私たちは直視しなければなりません。

3.しばしば印刷物の余白に「再生紙を使っています」と断り書きがしてあるのを目にすると思いますが、これは要注意です。古紙の使用割合が何パーセントかを明示していないのは非常に意図的であるからです。

消費者は、必ずR70とかR100という表示%を確かめ、真意を理解する必要があります。

4.日本は紙の大量消費、無駄遣大国の米国と並んで回収古紙の輸出大国(年間200万トン以上)に成り下がっていることを深く反省しなければなりません。市民が協力して折角回収した古紙を自ら使うことを放棄し中国等アジア諸国へ輸出するというのは、いかにもエコノミックアニマル的で情けない限りです。回収古紙は、消費者と一体となり自ら使いこなしてこそ価値が生まれるのです。これが世界を目指す日本の製紙メーカーの本当の使命です。

サブラヒからのご提案:
「ビジネス名刺は再生紙R100で作りましょう。」

でも、「果たして、日本の製紙会社はこの注文を受けられるかな?」
2005年08月30日

「モノ作りニッポンセミナー/洗心塾」開講の言葉:

 日本は、20世紀後半をかけて戦後の荒廃から完全に立ち直り、奇跡的に世界の経済大国となるまで成長した。その原動力となったのは、「モノ作り技術」である。そして今、21世紀への展開を考えるにあたり、その「モノ作り技術」を次世代へどのように伝承していくかが問われている。では、その「モノ作り技術」とは一体どのようなものなのだろうか。

 本講座は、化学産業分野において「モノ作りニッポン」に大きな成果を収めた典型とも言える企業の軌跡を、その現場にたまたま居合わせた一技術者の眼で辿ったノンフィクション技術セミナーである。 「堅気のモノ作り哲学が世界を制す」といった筋書きとなっているが、私達の足跡を次世代の日本を担う後学の「モノ作り技術者」たちへの多少なりの餞にしたいというのが、本講座を企画した第一の目的である。

 製造産業の基盤はなんと言っても材料技術である。歴史的な工業製品は、常に新規素材や高機能材料を開発する所から始まった。今日の花形商品である自動車、家庭電気製品、コンピューターやその基盤、液晶ディスプレイなどもみな、化学産業の最先端材料技術の成果を活用して生まれたものばかりであるといっても過言ではない。そういう意味で化学は、いつの時代にあっても発見と創造の可能性を秘めた基本遺伝子的な役割を果たしてきたと言えるかもしれない。このように産業経済発展の歴史において化学技術は特異な役割を果たして来たが、それは必ずしも直接的に最終製品に繋がっているわけではない。材料技術だけでは、世界には勝てない。そこに登場するのが、筆者がいうところの「モノ作り技術」という概念である。本講の第二の目的は、その「モノ作り技術の本質は何か」を考えてみようということである。