塗工プロセスにおける最終品質は、乾燥技術で決まる。当初発表した生産が出来ないために発売計画を延期せざるを得ないケースや、一旦発売した製品の回収問題が目に付くが、 ここには量産スケールの品質性能を保証する「一定条件製造」コンセプトが欠けていたと言わざるを得ない。複合化学材料の分野では工程の上流側/先手管理の思想が非常に大切だ。ベンチスケールで確認された品質性能を如何にして量産規模でそのまま実現出来るかのスケールアップ技術で生産技術の真価が問われている。
「ドクターが大勢いても困る、必要なのはプラクティカルなナースだ」と言われてきたように、日本の生産ラインは「科学」ではなく「工学」技術で培われてきた。
光学系フイルムコーティングの製造現場が直面する諸問題を解決するためには、人海戦術に頼らない新規の生産技術が欠かせない。ここに自動車や家電などの組み立て産業とは基本的に異なる、精密化学材料分野の本質的由縁がある。先端材料分野で市場が要求する品質を手にするには、テクノロジストの力が絶大であり、どのようにして自らのテクノロジーに磨きをかけたらよいか、その戦略の選び方を考える。
試作品の性能発表の陰に隠れてしまっている「現場の工程実力」を分析し、その課題解決の「現場力」がどのようにしたら高められるかを考えるのが本講の主題である。
1.乾燥品質とその工程設計
1)乾燥品質とは
2)乾燥特性曲線とは
3)乾燥条件と乾燥時間の算出法
4)乾燥装置仕様書の作成事例と乾燥装置の製作現場
2.乾燥品質トラブルはどうして発生するのか、工程設計の何が問題か
1)乾燥品質トラブルには、どのようなものがあるか
2)材料物性をどう工程、設備設計に盛り込むか
3)乾燥設備の設計、製作、施工について
4)生産工程管理上の諸問題
3.乾燥品質トラブルの原因究明とそれを未然に防ぐ評価技術
1)原因究明が難しい乾燥品質トラブル事例
2)乾燥品質を的確に評価するためのポイントについて
4.「一定条件製造」確立のための具体的なステップについて
1)フェスツーン乾燥→ノズル乾燥→アーチ乾燥→U型乾燥→フローター乾燥
2)塗布工程の先手管理に有力な要素技術とは
3)「戦艦大和」から「宇宙戦艦ヤマト」の時代へ向けた戦略的塗工技術開発
<質疑応答>
お申込は:中村サブラヒ・テクノロジスト事務所または財団法人日本工業技術振興協会(03-3597-7888 上ノ山)まで。
2007年07月10日
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